「文学部の学びは社会で活かせるの?」そんな疑問を持っている方も多いはず。
憲章として「自由を生き抜く実践知」を掲げる法政大学、その文学部で育まれる力とは。
学生と教員がそれぞれの経験を振り返りながら、実践知について考えました。
実際に学んだからこそ分かる、法政大学で「文学を学ぶ」ということ
- 内藤
- お二人は入学してから、文学部の学びに対して印象が変わった点はありますか。
- 関口
- 私がもともと持っていたイメージは、難解な文章や文芸作品を読み解き、その解釈の仕方を議論していく、といったものでした。しかし、実際はそんなに堅苦しい学問ではなくて。本を読んで、自分が「なんでだろう」と思ったことから掘り下げていけば良いのだと教わり、そうすると「もっと知りたい」と思うことが自然に出てくるようになりました。
- 山口
- 多様な専門科目の学びにも通じることですね。少し視点を変えれば、文学部生のキャリア形成や現代のコモンセンスなどの文学部共通科目をはじめ、多様な分野の教員や卒業生などからお話を聞く機会もあるので、知りたいと思ったことと社会との接点が見つかるなど、さまざまな方向に視野を広げやすい環境がここにはあると思います。
- 高橋
- 私は専門とは別にリベラルアーツ科目を通じて、工学や天文学なども学びました。そのおかげで、さまざまな観点から物事を考えられるようになり、専攻している心理学でも「こんな観点で実験をしたらどうだろう」など新しい発想ができるようになりました。さらに、ゼミでは自分の考えを発表したり、それを他者とともに磨き上げるスキルを鍛えられます。ゼミ必修は、法政大学文学部のポイントですね。知識を身に付けて終わりではないことを実感しています。
- 山口
- 文学部は幅広い分野が研究対象になりますが、ゼミ選びも含めてどのように学びを進めていくか、教員がしっかりとアプローチ方法を教えるので、1年生の関口さんもこれから次の学びのステップが見えてきますよ。